「子供とのコミュニケーション⑦」
こんにちは!
メンタルコーチの小田桐翔大です。
今回が最後のコラムとなります。
今まで読んで頂きましてありがとうございました。
最後のコラム、子供とのコミュニケーション第7回目のテーマは「自立を支援する」です。
私自身が選手と関わる上で1番大切にしていることは、「自立を支援する」ということです。
私が考える「自立」をもう少し具体的に言うと、「自分の頭で考え、行動できる」ということです。
今まで色々な選手と関わってきた中で、伸びる選手の代表的な特徴として、「自分の頭で考え、行動できる」が挙げられます。
自分にとって大切なことを自分の頭で考え、行動に移す。
言葉にすると簡単そうですが、自分の頭で考えているようで、「親やコーチの好みそうな答えを探す」というように、本質的に自分の頭で考えていないということは良くあることかと思います。
同じ練習をするにせよ、
「今の自分に本当に必要な練習はなんだろう?」
「この練習ではどんなことを身につけられるんだろう?」
というように、自分の頭で考えることが出来る選手は確実に伸びていきます。
「自分の頭で考え、行動できる」ことは、野球においてはもちろん、その後の人生にも大きなプラスになると思います。
それでは、どうしたら「自分の頭で考え、行動できる」ようになるのでしょうか。
私は選手と関わる時に、答えはコーチである自分ではなく、「答えは選手の中にある」と考えています。
そのため、何かを「教える」という関わり以上に、「引き出す」ことを大切にしています。
「引き出す」とは、具体的には「問いかける(質問)」や「(自分の頭で考えられるように)見守る」ということです。
家庭内でも、親が考える答えを「教える」だけではなく、子供の中にある答えを「引き出す」ことを大切にしてみてはいかがでしょうか。
その積み重ねが「自立を支援する」ことに繋がると思います。
私はコーチとして、選手が自立した結果、(寂しい気持ちもありますが)以前のようにサポートを求められなくなったら成功だと考えています。
野球はもちろん、様々な場面で活躍できる人になるよう、「自立を支援する」ということを大切にしてみてはいかがでしょうか。
以前の記事も是非参考にして頂ければと思います。
今回で最後のコラムとなりますが、これからもチームビルディングや子供とのコミュニケーションに取り組んでいらっしゃる皆様の力になれましたら嬉しいです。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
【小田桐 翔大(SHOTA ODAGIRI)】
株式会社FLYHIGH 代表取締役
メンタルコーチ/ファシリテーター
1985年青森県生まれ。
中学校・高校は岩手県にて野球部に所属。
筑波大学体育専門学群卒業。
在学中はバスケットボール部に所属し、全国ベスト8を経験。
(株)JTB法人東京で約4年間勤務した後、2013年1月にメンタルコーチとして独立し、2016年3月に「株式会社FLYHIGH」を設立。
東京を拠点にアスリート・スポーツチーム向けにメンタルコーチング・チームビルディングプログラムを提供している。
http://flyhigh-works.jp
こんにちは!
メンタルコーチの小田桐翔大です。
子供とのコミュニケーション第6回目のテーマは「心の安全基地」です。
簡単に言うと…
心理的に安全な環境(心の安全基地)が家庭にある子供は、集団生活や友達との関係で有能であると言われています。
子供の対人関係の発達は、親との関係からはじまり、それを基盤として、友達との関係へと展開していきます。
小学生の時期は、親との関係が中心の生活から、友達との関係が中心の生活へと移行していく時期かと思います。
新たな環境への移行や新たな対人関係づくりは、子供にとってストレスとなります。
心の安全基地が家庭にある子供は、無い子供に比べて、新たな環境への適応や新たな対人関係づくりに成功しやすくなると言われています。
「皆さんの家庭は子供にとっての"心の安全基地"になっていますでしょうか?」
「自分の子供にとって、家庭が"心の安全基地"というのはどのような状態か?」を子供の立場に立って想像してみてください。
家庭に「心の安全基地」がある事で、子供は外の世界でチャレンジができるようになります。
「心の安全基地」を創り上げていく上で、以前のコラムの「子供とのコミュニケーション① / 主人公は子供自身」「子供とのコミュニケーション④ / 子供の可能性に期待していますか?」なども是非参考にしてみてください。
※「心の安全基地」とは、ジョン・ボウルビィの愛着理論を元に、アメリカの発達心理学者であるメアリー・エインスワースが提唱した概念です。
詳しく知りたい方は是非調べてみてください。
【小田桐 翔大(SHOTA ODAGIRI)】
株式会社FLYHIGH 代表取締役
メンタルコーチ/ファシリテーター
1985年青森県生まれ。
中学校・高校は岩手県にて野球部に所属。
筑波大学体育専門学群卒業。
在学中はバスケットボール部に所属し、全国ベスト8を経験。
(株)JTB法人東京で約4年間勤務した後、2013年1月にメンタルコーチとして独立し、2016年3月に「株式会社FLYHIGH」を設立。
東京を拠点にアスリート・スポーツチーム向けにメンタルコーチング・チームビルディングプログラムを提供している。
こんにちは!
メンタルコーチの小田桐翔大です。
少年野球の為のチームビルディング第5回目のテーマは「結果を出すためには"関係の質"を高める」です。
こちらの図はMIT(マサチューセッツ工科大学)のダニエル・キム教授が提唱した「組織の成功循環モデル」です。
「関係の質」を高めることで、「思考の質」が高まり、それが「行動の質」を高めることに繋がり、最終的に「結果の質」も高まります。
「関係の質」を具体的に少年野球チームに当てはめると…
・選手同士の関係の質
・監督・コーチと選手の関係の質
・監督・コーチ同士の関係の質
が該当するかと思います。
保護者の方々との関係も含まれてくるかもしれませんね。
それでは具体的に…
「"関係の質"が高いというのはどういう状態でしょうか?」
「悪口を言い合う関係」や「言いたいことを言えない関係」では無いはずです。
人やチームによって「関係の質」が高い状態は様々かと思いますが、例えば「お互い尊敬し合っている関係」「お互い高め合える関係」などでしょうか。
皆さんにとっての「関係の質」が高い状態を思い描くところから、是非始めてみてください。
今までは、結果は求めているが、「関係の質」はあまり気にしていなかったというチームも多いのではないでしょうか。
一見、遠回りのように感じるかもしれませんが、結果を出すチームを作るためには、まず「関係の質」を高めることに力を注いでみてください。
例えば…
「お互いのことをより知るための対話の時間を作る(ex. 野球を始めたきっかけ、将来の夢、最近ハマっているもの etc.)」
「試合後の振り返りを毎回違う3人組で行う」
「監督と選手で本音で話し合える面談を行う」
などから始めてみるのはいかがでしょうか?
「関係の質」を高めるための具体的なアイディアも今後紹介していければと思います。
これまでのコラムも是非参考にしてみてください。
結果を出すチームを作るために、まず「関係の質」を高めることから始めてみてください。
【小田桐 翔大(SHOTA ODAGIRI)】
株式会社FLYHIGH 代表取締役
メンタルコーチ/ファシリテーター
1985年青森県生まれ。
中学校・高校は岩手県にて野球部に所属。
筑波大学体育専門学群卒業。
在学中はバスケットボール部に所属し、全国ベスト8を経験。
(株)JTB法人東京で約4年間勤務した後、2013年1月にメンタルコーチとして独立し、2016年3月に「株式会社FLYHIGH」を設立。
東京を拠点にアスリート・スポーツチーム向けにメンタルコーチング・チームビルディングプログラムを提供している。
こんにちは!
メンタルコーチの小田桐翔大です。
第5回目のテーマは「IMPOSSIBLE IS NOTHING」です。
この言葉は、先日亡くなられた元世界ヘビー級王者モハメド・アリ氏が残したといわれています。
以前、アディダスの広告にも使用されていた、僕自身もとても好きな言葉です。
====================
「不可能」とは、自らの力で世界を切り開くことを放棄した、臆病者の言葉だ。
「不可能」とは、現状に甘んじるための言い訳にすぎない。
「不可能」とは、事実ですらなく、単なる先入観だ。
「不可能」とは、誰かに決めつけられることではない。
「不可能」とは、可能性だ。
「不可能」とは、通過点だ。
「不可能」なんて、ありえない。
IMPOSSIBLE IS NOTHING.
====================
当時、プロ野球選手を目指していた僕はこのメッセージにとても勇気づけられました。
当時の自分はこのメッセージから、「自分で勝手に限界を決めてはいけない。」ということを学びました。
冷静に考えると、体格も身体能力も技術的にも、プロ野球選手になることはほぼ不可能でした。
監督・コーチ・チームメイトも「お前には無理だ」と思っていたに違いありません。
そんな中でも、両親はプロ野球選手になるという夢をバカにすることなく応援してくれました。
そんな関わり方をしてくれたおかげで、当時の自分は自分自身で限界を決めずに、夢に向かってチャレンジすることが出来ました。
両親が「子どもの夢を大切にして応援してくれたこと」にとても感謝しています。
結果、プロ野球選手にはなれませんでしたが、夢に向かってチャレンジする過程から沢山のことを学ぶことが出来ました。
野球に費やした時間は無駄ではありませんでした。
「お前には無理だ」と諭す大人は周りにいくらでもいる中で、皆さんにはお子さんの夢を心から応援してあげて欲しいと思います。
その結果、お子さんが「大きい目標に向かってチャレンジしていける人」「人のチャレンジも応援してあげられる人」に育っていくのではないでしょうか。
【小田桐 翔大(SHOTA ODAGIRI)】
株式会社FLYHIGH 代表取締役
メンタルコーチ/ファシリテーター
1985年青森県生まれ。
中学校・高校は岩手県にて野球部に所属。
筑波大学体育専門学群卒業。
在学中はバスケットボール部に所属し、全国ベスト8を経験。
(株)JTB法人東京で約4年間勤務した後、2013年1月にメンタルコーチとして独立し、2016年3月に「株式会社FLYHIGH」を設立。
東京を拠点にアスリート・スポーツチーム向けにメンタルコーチング・チームビルディングプログラムを提供している。
こんにちは!
メンタルコーチの小田桐翔大です。
少年野球の為のチームビルディング第4回目のテーマは「みんなちがってみんないい」です。
「金子みすゞさんのこちらの詩をご存知でしょうか?」
【わたしと小鳥とすずと】
わたしが両手をひろげても、お空はちっともとべないが、とべる小鳥はわたしのように、地面(じべた)をはやくは走れない。
わたしがからだをゆすっても、きれいな音はでないけど、あの鳴るすずはわたしのようにたくさんのうたは知らないよ。
すずと、小鳥と、それからわたし、みんなちがって、みんないい。
この詩の中にはとても大切なエッセンスが含まれていると思います。
「みんなちがってみんないい」という意識をコーチも選手も持つことで、コミュニケーションや関わり方の質は大きく変わります。
日本語の「違う」という言葉には、大きく分けて2つの意味があります。
「異なること」
「間違い」
諸説ありますが「言語は思考に影響を与える」と言われています。
ちなみに英語では、
異なること→different
間違い→mistake
というように2つの単語に分かれています。
日本語の特性上、
違い=間違い
というように捉えがちな傾向があるようです。
得意なプレーや苦手なプレーも
好きな練習や苦手な練習も
フィジカルやメンタルの特徴も
野球を続けている理由も
育ってきた環境も
全く同じという選手はひとりもいないはずです。
「みんな違う」という前提で、お互いの違いを認め合うことはとても大切なことです。
自分と人は「違う」ということを前提に、コーチのやり方や価値観をそのまま押しつけるのではなく、その選手に合った関わり方を見つけていくことが大切です。
選手に対して、
「俺が現役の時はこのやり方で上手くいったからお前もこうしろ!」
という指導では上手くいかないことが多いかと思います。
また、チームづくりにおいても、人とは違う「強み」を認め合うことはとても大切なことです。
弱みや課題を伝えるだけではなく、「強み」や「良いところ」を伝えていくコミュニケーションを増やしてみるのはいかがでしょうか。
【小田桐 翔大(SHOTA ODAGIRI)】
株式会社FLYHIGH 代表取締役
メンタルコーチ/ファシリテーター
1985年青森県生まれ。
中学校・高校は岩手県にて野球部に所属。
筑波大学体育専門学群卒業。
在学中はバスケットボール部に所属し、全国ベスト8を経験。
(株)JTB法人東京で約4年間勤務した後、2013年1月にメンタルコーチとして独立し、2016年3月に「株式会社FLYHIGH」を設立。
東京を拠点にアスリート・スポーツチーム向けにメンタルコーチング・チームビルディングプログラムを提供している。
こんにちは!
メンタルコーチの小田桐翔大です。
第4回目のテーマは「子供の可能性に期待していますか?」です。
早速ですが…
「ピグマリオン効果はご存知でしょうか?」
「ピグマリオン効果」とは、別名「教師期待効果」とも呼ばれていますが、「教師の期待によって生徒の成績が向上する」ことです。
1964年に米国の教育心理学者ローゼンタールによって発表されました。
こんな実験が行われたそうです。
ローゼンタールはある学校の小学生に知能テストを行いました。
テストを終えた後、その中から知能テストの結果とは関係なく、無作為に数名の生徒を選びました。
そして、
「この生徒達がこの数ヶ月で成績が伸びますよ」
とウソの情報を教師に伝えました。
それを信じた教師が、その生徒達に期待を込めて指導したところ、実際に他の生徒達よりも成績が向上したそうです。
これは教師と生徒の間だけではなく、
コーチと選手、親子などの関係にも当てはまります。
私自身の経験ではこの実験とは逆に…
監督がある選手について、
「あいつは本番に弱いんですよ」
また、保護者の方から、
「うちの子はバカですから」
このような声を耳にすることは少なくありません。
「ピグマリオン効果」とは逆に、「教師が期待しないことによって生徒の成績が低下する」ことを「ゴーレム効果」と呼びます。
監督・コーチ・親の期待が、良くも悪くも選手に影響を与えています。
コミュニケーションの細かいスキルはたくさんありますが、「子供の可能性に期待する」という心持ちは、良いコミュニケーションを取る上での大前提だと思います。
是非、あらためて「子供の可能性に期待」してみてください。
そのあり方が子供の成長に必ず繋がります。
【小田桐 翔大(SHOTA ODAGIRI)】
株式会社FLYHIGH 代表取締役
メンタルコーチ/ファシリテーター
1985年青森県生まれ。
中学校・高校は岩手県にて野球部に所属。
筑波大学体育専門学群卒業。
在学中はバスケットボール部に所属し、全国ベスト8を経験。
(株)JTB法人東京で約4年間勤務した後、2013年1月にメンタルコーチとして独立し、2016年3月に「株式会社FLYHIGH」を設立。
東京を拠点にアスリート・スポーツチーム向けにメンタルコーチング・チームビルディングプログラムを提供している。
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あけましておめでとうございます。
メンタルコーチの小田桐翔大です。
第3回目のテーマは「目標設定のポイント」です。
新年という事で新たに目標を立てるという方も多いのではないでしょうか。
早速ですが…
「2016年の目標は何ですか?」
是非、お子さんと一緒にご自身の目標も考えてみてください。
目標設定をする時には5つの大切なポイントがあります。
その5つのポイントの頭文字を取った「SMART」を紹介したいと思います。
Specific:具体的である
Measurable:測定できる
Attractive:魅力的である
Realistic:現実的である
Time-bound:期限がある
この5つのポイントを意識しながら目標設定をしてみてください。
あらためて…
「2016年の目標は何ですか?」
是非、お子さんとお互いの目標を共有してみてください。
そして、目標設定が出来ましたら、是非やって頂きたい事があります。
それは目標を達成した瞬間をイメージして、その時の気持ちを味わってみる事です。
「目標を達成した瞬間はどんな気持ちですか?」
達成した瞬間にタイムスリップしたつもりでイメージしてみてください。
例えば…
「達成感に満ち溢れている」
「よっしゃー!と叫びたくなるほど嬉しい」
「頑張ってきて良かったな〜と感動」
などなど、その瞬間の気持ちをしっかりと味わう事が大切です。
そんな気持ちを味わうために、目標達成に向けてワクワクしながら進んでいきましょう。
そして最後に…
「目標達成に向けて、まずは何から始めますか?」
こちらもお子さんと「◯◯から始める!」とお互いに宣言してみてください。
小さな1歩目でも良いので、早速動き出す事が大切です。
今までと違う行動は、今までと違う結果を生みます。
是非、お子さんとお互いの目標達成に向けて、切磋琢磨しながら進んでいってください。
本年もよろしくお願い致します。
【小田桐 翔大(SHOTA ODAGIRI)】
FLY HIGH 代表
メンタルコーチ・ファシリテーター
1985年青森県生まれ。
中学校・高校は岩手県にて野球部に所属。
筑波大学体育専門学群卒業。
在学中はバスケットボール部に所属し、全国ベスト8を経験。
(株)JTB法人東京で約4年間勤務した後、
2013年1月に「FLY HIGH」を起ち上げ、
アスリート・スポーツチーム向けに
メンタルコーチング・チームビルディングプログラムを提供している。
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こんにちは!
メンタルコーチの小田桐翔大です。
第2回目のテーマは「子育ての目標は何ですか?」です。
早速ですが、
「お子さんが20歳になった時にどんな人になっていて欲しいですか?」
例えば…
「自分の頭で考えて行動できる自立した人」
「自分のやりたいことにチャレンジしていける人」
「他人の気持ちを思いやることのできる優しい人」
などなど様々かと思いますが、そもそもあまり考えた事が無い方や漠然としている方もいるかもしれません。
目標が定まる事で、
その目標に近づくためには、
「子供とどういう風に関わったらいいか?」
「問題が起こった時にどんな対応をしたらいいか?」
というアイディアが出てきます。
具体的な目標が無いと、その場限りのごまかしや感情的な対応が多くなってしまい、子育てに一貫性を持たせる事が難しくなります。
「お父さん(お母さん)この前と言ってること違うじゃん!」
というように、子供との信頼関係が揺らいでしまう一因になるかもしれません。
是非一度、「子供が20歳になった時にこんな人になっていて欲しい」という目標を考えてみてください。
20歳はまだまだ先の事なので具体的にイメージしづらいという方は、その通過点として「中学生・高校生になった時」の中間目標をイメージしてみてください。
もし良ければ、このコラムをきっかけに、ご夫婦で是非お話ししながらイメージを膨らませてみてください。
目標は子供の成長と共に変化していくものですし、大きくなると「自分自身がどんな人になりたいか?」という子供自身の意思も出てくるかと思います。
第1回目のテーマでもありましたが、子供の人生の主人公は子供自身です。
タイミングを見て、お子さんと一緒にお話ししながら、子供の想いと親の想いを擦り合わせてみるのも良いかもしれません。
野球が上手くなる事を追求するのももちろん大切ですが、野球を人間形成のひとつのツールとして活用していけたら良いですね。
目標をチームや学校を選ぶ際にも役立ててみてください。
次回以降は、効果的なコミュニケーションや関わり方のポイントもお伝えしていきたいと思います。
小田桐 翔大(SHOTA ODAGIRI)
FLY HIGH 代表
メンタルコーチ・ファシリテーター
1985年青森県生まれ。
中学校・高校は岩手県にて野球部に所属。
筑波大学体育専門学群卒業。
在学中はバスケットボール部に所属し、全国ベスト8を経験。
(株)JTB法人東京で約4年間勤務した後、
2013年1月に「FLY HIGH」を起ち上げ、
アスリート・スポーツチーム向けに
メンタルコーチング・チームビルディングプログラムを提供している。
http://flyhigh-works.jp
こんにちは!
メンタルコーチの小田桐翔大です。
今回からは「少年野球の為のチームビルディング」シリーズに続き、「子供とのコミュニケーション」シリーズも連載させて頂く事になりました。
第1回目のテーマは「主人公は子供自身」です。
早速ですが、
「お子さんが野球を始めたきっかけは何ですか?」
「プロ野球選手になりたいから」
「楽しそうだから」
「友達が始めたから」
などなど様々な理由があるかと思います。
中には、
「自分が叶えられなかったプロ野球選手、甲子園出場の夢を子供に叶えてもらいたい」
という親の想いで野球を始めた子供も多いのではないでしょうか。
私自身、小学生の時に野球を始めたのは、叔父が私に野球をやらせたいという事がきっかけでした。
基本的に野球は好きでしたが、それでも「何で叔父さんのために野球をやらなきゃいけないの?」と悩んだ事を覚えています。
野球を続けていく上での主人公は子供自身です。
子供の人生の主人公は子供自身です。
子供自身が主人公のはずが、「親のために野球を続けている」のように、親が主人公となってしまっているケースは意外と多いのではないでしょうか。
親の想いがきっかけで野球を始める事自体は悪い事だとは思いません。
ただ、子供の想いを尊重せず、親の想いを達成する事だけが目的になってしまうと、その想いが子供を苦しめてしまっているかもしれません。
「一度、子供の本当の想いに耳を傾けてみるのはいかがでしょうか?」
子供の想いと親の想いを混同せず、「主人公の子供をサポートする」という意識でいる事で、子供との関わり方をより良いものにしていってください。
【小田桐 翔大(SHOTA ODAGIRI)】
FLY HIGH 代表
メンタルコーチ・ファシリテーター
1985年青森県生まれ。
中学校・高校は岩手県にて野球部に所属。
筑波大学体育専門学群卒業。
在学中はバスケットボール部に所属し、全国ベスト8を経験。
(株)JTB法人東京で約4年間勤務した後、
2013年1月に「FLY HIGH」を起ち上げ、
アスリート・スポーツチーム向けに
メンタルコーチング・チームビルディングプログラムを提供している。
http://flyhigh-works.jp
「少年野球の為のチームビルディング③」
こんにちは!
メンタルコーチの小田桐翔大です。
第3回目のテーマは「反省会から振り返りへ」です。
試合が終わった後に、
「反省会」を行うチームは多いかと思います。
「皆さんのチームでは反省会で、どのようなテーマで話し合いをしていますか?」
「反省会」の名の通り、
反省点や改善点のみを話し合うチームが多いのではないでしょうか。
そもそも監督からの話のみで、
選手同士の話し合いはしないというチームもあるかもしれません。
1試合からより多くの事を学び、
次に繋げるためにも、
選手自身が試合を振り返り、
話し合いをする事はとても重要だと思います。
「反省会」というと、
どうしても改善点のみを話す場というイメージになりやすいため、
試合後に選手が主体の「振り返り」をする事をオススメします。
試合の勝ち負けに関わらず、
過程を振り返ると、
改善点だけではなく良かった点も必ずあるはずです。
良かった点をチームメイト同士・自分自身で確認する事は、
自信やモチベーションにも繋がります。
そこで今回は、
効果的に「振り返り」を進めるためのツールとして、
「KPT」という手法をご紹介したいと思います。
「KPT」はKeep・Problem・Tryの頭文字を取ったものです。
①Keep(継続) : 良かったところ
②Problem(問題点) : 悪かったところ
③Try(挑戦) : 改善のためにやること
「振り返り」のトークテーマとして、
この順番で話し合いを進めてみてください。
トークテーマを設ける事で、
話し合いの焦点が絞られ、
「振り返り」が円滑に進みます。
勝ち負けに関わらず、
「Keep(継続) : 良いところ」も
「Problem(問題点) : 悪いところ」も
話し合ってみてください。
私が「振り返り」を行う際は、
問題点や悪いところという表現ではなく、
「さらに良くするための改善点」
「もっとこうしたら良かったかも」など、
意見を出しやすくするため、
このような表現に変える事もあります。
また、試合に直接関係する技術や戦術面だけではなく、
試合中の声かけ・態度、
試合前後の行動面なども必要に応じて振り返ってみてください。
チームに合った色々なスタイルがあるかと思いますが、
例えば、監督やコーチが司会進行役として、
話し合いを進めるサポートをしても良いかもしれません。
試合後はもちろん、
ワンプレー後・練習後などにも是非取り入れてみてください。
「振り返り」から次に繋げるサイクルをどんどん回していく事で、
選手とチームの成長が促進されていきます。
皆さんのチームでも是非実践してみてください!
【小田桐 翔大(SHOTA ODAGIRI)】
FLY HIGH 代表
メンタルコーチ・ファシリテーター
1985年青森県生まれ。
中学校・高校は岩手県にて野球部に所属。
筑波大学体育専門学群卒業。
在学中はバスケットボール部に所属し、全国ベスト8を経験。
(株)JTB法人東京で約4年間勤務した後、2013年1月に「FLY HIGH」を起ち上げ、アスリート・スポーツチーム向けにメンタルコーチング・チームビルディングプログラムを提供している。
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こんにちは!
メンタルコーチの小田桐翔大です。
前回のコラムでは「選手が持っている力を発揮できるチーム作り」の概要についてご紹介しました。
第2回目の今回は「選手が持っている力を発揮できるチームの雰囲気」についてご紹介したいと思います。
テーマは「楽しく真剣に」です。
余談ですが…
昨年、私も第1回ジャングルベースボールに参加させて頂きました。
結論から言うと、
本当に久々に「野球楽しい!」と心から純粋に野球を楽しむことができました。
私自身、小中高と野球を続けてきました。
自分の野球人生を振り返ると、
プロ野球選手・甲子園という目標のために、
厳しい練習にも耐え、
「エラーしないように」
「レギュラー定着のために監督にアピールしないと」
など、
そんなことを考えている時間が長かったように感じます。
そのため、
心から純粋に野球を楽しめたのは、本格的に野球をはじめる前、
公園で友達と野球をやっていた時以来かな?という感じでした。
楽しくといっても、
ヘラヘラと適当にプレーする訳ではなく、
楽しみながらも真剣にプレーすることが出来ました。
余談が長くなってしまいましたが…
人は楽しんでいる時に、
ドーパミンという脳内物質が分泌されると言われています。
ドーパミンは、
やる気を高めたり、
メンタル面やパフォーマンスにも好影響を及ぼします。
つまり、
選手が持っている力を発揮するためには、
「楽しむ」ことはとても重要です。
そして、
楽しみながらも「真剣に」プレーしている時に、
持っている力が発揮されやすくなります。
楽しみながら真剣にプレーする「楽しく真剣な」チームの雰囲気。
チームやメンバーによって、
理想の雰囲気は様々かと思いますが、
ひとつのオススメとして参考にして頂ければと思います。
その際に気をつけたいポイントですが、
「楽しく」と「ヘラヘラ・ふざける」は似ていますが違います。
少年野球の選手達に「楽しもう」と提案すると、
時に、「楽しく」と「ヘラヘラ・ふざける」を混同してしまうケースがあります。
「楽しくモード」から一線を越えて、
「ヘラヘラ・ふざけるモード」になってしまったら、
気づいた選手から声を掛けあおうと提案しています。
また、
「真剣に」と「深刻・重苦しい」も似ていますが違います。
自分自身もそうでしたが、
高校野球で「真剣にやろう!」と思うと、
どうしても「深刻・重苦しい」雰囲気になりやすい気がします。
以前、「野球を楽しむ弱小校」という川柳を見かけたことがあります。
野球の歴史的な背景や伝統が影響して、
特に高校野球では「深刻・重苦しい」雰囲気になりやすいのかもしれません。
こちらも同様に、
「真剣モード」から一線を越えて、
「深刻・重苦しいモード」になってしまったら、
気づいた選手から声を掛けあおうと提案しています。
私がサポートさせて頂いている少年野球のチームでは、
「いまちょっとふざけるモードじゃない?」
と選手達で声を掛けあったり、
重苦しい雰囲気の時には、
明るい空気に変える工夫(円陣を組んで声を出すなど)を取り入れています。
もしよろしければ、
「楽しく真剣に」のエッセンスを選手に紹介してみてください。
また、監督・コーチ・保護者の方々が、「楽しく真剣に」野球・選手に関わることもとても大事だと思います。
大人が作る雰囲気は選手達にも伝染していくと思います。
もしよろしければ、
是非実践してみてください!
【小田桐 翔大(SHOTA ODAGIRI)】
FLY HIGH 代表
メンタルコーチ・ファシリテーター
1985年青森県生まれ。
中学校・高校は岩手県にて野球部に所属。
筑波大学体育専門学群卒業。
在学中はバスケットボール部に所属し、全国ベスト8を経験。
(株)JTB法人東京で約4年間勤務した後、2013年1月に「FLY HIGH」を起ち上げ、アスリート・スポーツチーム向けにメンタルコーチング・チームビルディングプログラムを提供している。
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はじめまして!
メンタルコーチの小田桐翔大です。
メンタルやチームビルディングに関するコラムを担当させて頂くことになりました。
早速ですが…
「皆さんのチームのそれぞれの選手は、練習や試合でどれくらい力を発揮できていますか?」
チームの雰囲気や人間関係の問題などで、本来の持っている力が十分に発揮できないのはもったいないですよね。
このチームにいるから、
このチームメイトといるから、
それぞれの選手が活き活きと持っている以上の力を発揮できる。
私はそんなチーム作りをサポートし
ていきたいと思っています。
そして…
「皆さんのチームの場合、そんなチームに近づくために何を手に入れたらいいと思いますか?」
答えはそれぞれのチームによって違うと思います。
例えば…
◎こんなチームにしたいというビジョンの共有
◎本音を伝え合えるコミュニケーション文化
◎切磋琢磨で高め合える人間関係・チームの雰囲気
◎それぞれの強みを活かした役割分担
◎それぞれが自分の頭で考えて行動できる主体性
◎選手の能力を引き出すコーチ・保護者の関わり方
etc...
もしこの中にヒントがありそうでしたら、是非参考にしてみてください。
今後のコラムでは、現場で実践できる具体的なアイディアや実際のサポート事例も紹介していきたいと思います。
【小田桐 翔大(SHOTA ODAGIRI)】
FLY HIGH 代表
メンタルコーチ・ファシリテーター
1985年青森県生まれ。
中学校・高校は岩手県にて野球部に所属。
筑波大学体育専門学群卒業。
在学中はバスケットボール部に所属し、全国ベスト8を経験。
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〒143-0023 東京都大田区山王2-5-3 伊川ビルB1F
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